1-4no diary

自作キーボード, CSS, その他好きなことなど

自作キーボードに手を出すまで

元々、そこまでキーボードに対しての強いこだわりがなかった僕が、自作キーボードに手を出すまでについて書いていこうと思います。

そもそも何からやったらいいのか、最初に作るのは何がいいのか、初心者はどうしたらいいのか、という点からも少しは参考になるかもしれません。

また、ここでいう自作キーボードというのは、基盤設計から行うことではなく、キットなどを購入して組み立てから行うことを指しています。

 学生時代

学生時代はノートPCを使っていました。
そのせいか、厚めのものや、キーストロークが深いものやが苦手になっていたようです。

就職1年目

当時はデスクトップPCでした。(今はMacBookProが支給されます)
そのため、会社からキーボードも支給されたのですが、打ちづらく、初めてキーボードを買うことになりました。
よくある普通のキーボードだったと思うのですが、普通に打つとキーを奥まで押し込めめないことがあり、かなりのストレスを感じていました。ノートPCの変な癖のようなものがあったんだと思います。
慣れるまで頑張るという選択肢もあったとは思うのですが、この頃はプログラミングを勉強しはじめで、少しでもそちらに集中できる状態にしたかったのを覚えています。

そして、ついにキーボードの購入を決意します。
会社の方には、 REALFORCE や HHKB のような高価なキーボードを勧められましたが、当時はこのような高級キーボードに手を出すという考えはありませんでした。
そもそも、打刻感を求めるのではなく、薄めのキーボードを求めていたためです。

その後、最初に買ったものははっきりと覚えていないのですが、Amazonで数千円の安い薄めのキーボードでした。
・・・使いにくい。なんだこれ…。 ということで、多少いいものを買おうを思いました。

そして購入したのがこれです。

LOGICOOL イルミネートキーボード K740

LOGICOOL イルミネートキーボード K740

 

  当時と同じ型ではないかもしれませんが、このモデルを購入しました。
結果としては、とてもよかったです。とても打ちやすい。
よくあるノートPCのキーボードに近かったと思います。
macbookのようなペチペチしたようなものではないです)

数年使用したのですが、ワイヤレスにしたい欲がでてきました。
今考えると正直謎です。この時の僕は何を考えていたのでしょうか。

就職後数年

ワイヤレスにしたくなり、これを購入します。
これも、当時と同じ型ではないかもしれませんが、このモデルを購入しました。

LOGICOOL ワイヤレスイルミネートキーボード K800t
 

失敗しました。前の方が打ちやすかったです。
とはいえ、許容範囲内だったので、しばらくつかってみることにしました。
なんていったって当時憧れていたワイヤレスなのだから。
その結果、慣れて気にならなくなりました。

しかし、この頃から、首の調子がどんどん悪くなっていきます。
ストレートネックになり、寝違えをよく起こすようになり、最終的には激痛でブロック注射を打ちながら仕事をすることもありました。
病院では職業病みたいなものといわれ、このままだと首のヘルニアになるだけだから気をつけるように言われてました。

就職後さらに数年経過

恐らくここが転換期になります。
新入社員に、Ergodox 持ちが入社してきました。

ergodox-ez.com

当時は、「なんだその変態キーボードは…」と衝撃を受けました。
しかし、調べてみると、スプリットキーボードは姿勢的にもいいという記事もあったりしたので、興味がでてきました。
当時、首の痛みがひどく、少しでもよくなったらいいなと思うようになりました。

当時読んだものではありませんが、昨年末投稿されたこちらの記事がとてもわかりやすいと思います。

takashikono.hatenadiary.jp

僕は元々、キーボードを右に寄せて置き、マウスをキーボードを身体の間に置いていたので、自然とバランスをとろうとしていたようです。

そして、しばらくすると、他の社員がErgodoxや、BAROCCOを使いはじめました。

しかし、僕はこの流れには乗れませんでした。
というのも、英語配列に抵抗を感じていたためです。
ここのハードルが高かったです。

2018年1月

いつの間にか日本語配列のBAROCCOが発売されていることを知ります。

そして、すぐに購入しました。
結果はとてもよかったです。
また、 b を左で、6 を右で打っていたので辛かったという意見もあるようですが、僕は大丈夫だったようで、そのあたりの問題はありませんでした。

購入してから今に到るまで、首の痛みもよくなり、ブロック注射を打つことこもなくなりました。

ただ、最初の頃はいくつか問題がありました。
ここまでくると覚えている人はいるかわかりませんが、僕はストロークが深いキーボードがダメでした。
正直、最初はかなり苦労しましたが、首の痛みよりはましということで使い続けました。
思ったよりははやく慣れました。

アローキーがないので、Fnキー+ijkl で代用します。
右下のキーを犠牲にする方法もあるのですが、  _ キーがなくなってしまうので、エンジニア的には辛いのでやめました。
アローキー以外にもそのようなキーが多数あり、キーキャップの側面にFnキーを押した際の動きが記載されています。
しかし、Fnキーの位置が使いづらかったので、先にBAROCCOを使っていた後輩から、片方のスペースキーに移動してしまうといいということを聞き、その設定で使用していました。
これをやると、右にスペースキーがなくなってしまいます。
どうやら、スペースキーを打つ前に使った手でスペースキーを押していたようで、最初は少し困りましたがすぐになれました。

2018年前期

社員の中にキーボードを自作する人もでてきました。
会社のエンジニアブログにも投稿されています。

tech.synchro-food.co.jp

正直なところ、「羨ましいけど、半田付けはハードル高いな…。」と思いました。
でも、BAROCCOに慣れてからは、親指で使うキーを増やしたくなったり、Fn押しながらのキーをカスタマイズしたくなっていました。

キー配列が今までと全然違う、半田付け難しそう、この2つの問題があり、ここでも腰が重たかったです。

2018年12月〜2019年1月

社内の自作キーボード勢は、Iris, Corne, ErgoDash, Lily58 と様々になりました。

そして、僕もついに自作キーボードに手を出します。

作ったものの紹介をしていきます。
作り方に関しては、公式のものや、個人の記事などが多数ありますので記述しません。

Mint60

初心者の僕が、最初に作ったのは Mint60 です。

eucalyn.hatenadiary.jp

英語配列にはなりますが、他のものに比べれば普通のキーボードというところに惹かれました。
なんかよくわからない日本語になっていますね。

半田付けをやったことなかったと思うのですが、無事完成しました。
もしかしたら中学の授業で1回くらいはやったのかもしれないですが、全く記憶にありませんでした。

必要な道具や、組み立て手順がわかりやすくまとめられていたので、とても助かりました。

eucalyn.hatenadiary.jp

eucalyn.hatenadiary.jp

 

使用感ですが、初めての英語配列ということもあり、そこには苦戦しました。
しかし、それ以外は全く問題なく、とてもいいものでした。
キーマップを自分で設定できるので、レイヤー周りを自分好みに変えていきました。
Enter や delete を別レイヤーに設定しキーの位置自体を変更すると、ホームポジションが大きく動くことがなくなるのでいいですよね。

しばらく使っていると、結構使わないキーもでてきたので、他のものにも挑戦したくなってきました。
特に、BAROCCOでアローキーがないものに慣れていたので、この辺りをどうにかしたいと思っていました。

ちなみに、12月の半ばから1月前半くらいまで社内で使用していました。今は、キーキャップ を購入し、海外から届くのを待っています。 届いたらその辺りのことも書きたいと思います。

let's split(レツプリ)

次に作ったのはlet's split(レツプリ)です。
格子配列に興味があったというのもありますが、せっかく工具を揃えたのだからというのも大きかったと思います。
こちらも無事完成しました。

Mint60ではなく、最初にこちらから入っていたらもっと苦戦したような気がします。
Mint60の製作者であるゆかりさんの記事が、いかに初心者に優しかったのかを理解しました。

 

使用感ですが、僕には少し早すぎたと思いました。数字キーがない4行のためです。
英語配列に慣れていない状態で、数字キーにふられた記号が別レイヤーになるので、そのあたりの記号がわからなくなってしましました。

年末年始の冬休み期間に作成したのですが、僕には早すぎたので会社で使用することはありませんでした。

Helix

そこで、次に作ったのが、Helixです。

yushakobo.jp

今話題の、自作キーボードのリアル店舗を出店した遊舎工房さんのものですね。
いくつかモデルがあるのですが、5行のバックライトモデルを選択しました。キースイッチもロープロファイルにしました。
しかも、レツプリに比べて、親指にキーが増えるのもポイントです。

ただ、ここまで作ってきたものと違い、作業が細かかったです。表面実装ダイオードやバックライトLEDに挑戦したためです。
途中失敗して、片手分の基盤を買い直しましたが、無事?完成しました。
キットだけでなく、基盤など細かい単位で販売してくれいたので助かりました。

初心者が一番最初に一人で作る場合は、大変なように感じました。

 

使用感ですが、格子配列に苦戦中です。
レツプリも格子配列でしたが、4行が辛くて早々にリタイヤしたので、初めてまともに格子配列を使ったことになります。
意識すればなんとかなるのですが、意識しないと打ちたかったキーから横にずれます。
あとは、右側の記号周りが普通に割り当てると収まりきりません。
別レイヤーにいれたり余っているキーに割り当てたりする必要があります。
このあたりは慣れですかね。慣れればとてもいいものになると思います。
しばらくは、これを使っていく予定ですが、これに慣れると普通のキーボードに戻れるのだろうかと心配しています。
しばらく使った結果、Mint60に戻る可能性もありますし、もちろん別のものに挑戦する可能性もあると思います。

あと、暗いところで見ると本当に綺麗です。

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ただ、ロープロファイル×バックライトLEDを優先すると、キーキャップの選択肢が少ないのでそこが残念ではあります。キーキャップをこだわりた位置場合は、無難にCherryMX互換にした方がよさそうです。

まとめ

スプリットキーボード最高です。

特に首や腰の痛みに悩まされているエンジニアの方は、一度使ってみるといいと思います。

 

スプリットキーボードをとりあえず試してみたいというのあれば、BAROCCOから入るといいと思いますが、これがよかった場合、きっと自作キーボードが気になりだすと思うので、最初から自作に行ってしまった方が、結果安くあがると思います。

僕は一歩ずつ進んだせいでかなりの金額を使用してしまっています。

また、自作キーボード沼というものもあるようなので、最初から自作にいってもかなりの金額を使ってしまうかもしれません。

 

まだ3つしか作っていませんが、自作キーボードを始めてみたいとい場合、この中なら断然にMint60から始めるのをオススメします。ドキュメントがわかりやすいので困ることがないと思います。

とはいえ、色々な方がビルドログを投稿しているので、そこまで困ることはないかもしれないです。色々調べるの面倒…ということであれば、初心者にもやさしく1サイトで完結していてわかりやすいというところから、個人的にはMint60がいいのではないかと思います。